人工島の神戸湾と六甲山について
人工島は、その名の通り、人の手で作られた島であり、東京で言えば、お台場の埋め立て地などが、有名でしょう。海に面した都市に作られることが多く、東京もまた、水の都ということが、歴史的にも言われ続けています。神戸もまさに、海とともに発展し、江戸時代には、海運業などで賑わい、明治維新後は、外国への開港都市として、さらに、伝統的な海との営みを発展させました。その延長に、人工島があることは、否定できないことかもしれません。そんな神戸の人工島においては、有名なものが2つあります。
一つ目が、六甲アイランドになります。これは、六甲山近くに建設された人工島であり、六甲アイランドの中央を走っている六甲ライナーを中心に、ウエストコーストとイーストコーストと区分けされています。六甲アイランドには、住居もあり、小中高等学校があり、なおかつ、大学も設置されています。さらに、美術館や商業施設もあり、神戸の人々の居住空間としての役割を担っています。もう一つが、ポートアイランドになり、これは、神戸港に造成された人工島です。大学施設、あるいは、各研究センターなどが進出し、居住空間というよりも、学術、および、業務上での利用が多いとも言えます。それを象徴しているかのように、元町や三宮よりも、企業の進出が多く、各オフィスなどを構えています。これは、神戸港の中に造成されたということで、貿易に有利、という観点がないとは言えないでしょう。また、ポートアイランドでは、1980年代初頭に、博覧会が開かれ、世界にその名を広めたとも言えます。
ただし、人工島は、海の上に造成させるため、大きな地震などがあれば、液状化現象が起きてしまうことが、指摘されています。その通り、阪神淡路大震災の時は、人工島の液状化現象が問題となりました。現在は、復旧作業も進んでいますが、全国各地の人工島、すなわち、海に作られた造成地の永遠の課題であるのかもしれません。